ひとりが変われば世界が変わるよ、と思う。

ダイアローグ――対立から共生へ、議論から対話へ

ダイアローグ――対立から共生へ、議論から対話へ

戦争や対立、環境破壊に至るまで世界の状況の解決のためには「対話」こそが必要だということを、ボームが明晰な言葉と忍耐強い態度で語りかけてくる。
記憶によって条件づけられ、思考は想定(意見)を次々と生み出す。『人はそれを思考の結果とは認識できずに、自分自身と自分の意見を同一視してそれを守ろうと反応してしまう。異議を唱えられるとまるで自分が攻撃されたかのように感じるのだ』彼は言う、鋭敏でなくてはならない、思考の断片の奥にある繊細で確かなもの、我々に本来備わっている調和や秩序を認識しなさいと。
思考によって作り出された無数の断片が引き起こす混乱状態は、まるで『宇宙を見る上で障害になっているラスベガスの明かりのようだ。そんな明かりがこの世で最も重要なものに思えるかもしれない。あまりにも強烈すぎて、意識がそれで満たされてしまうからである。しかし、ごくわずかにしかわからないもののほうが、もっと重要かもしれないのだ』こんな表現で、読む者の心へ深くメッセージを刻み込む。
些細なことで心が波立ち、その後反省しまくるというアホな悪循環から抜けられそうな勇気がわく一冊でした(ちっさいなー、自分...)。





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