自家採取のたね


たっぷりの収穫と可憐な花を楽しんだあとは、そのまま放ったらかして種をとります。バジル(写真左)と紫蘇の穂(同右) 
紫蘇はこぼれ種で増えるから採種ってほどでもないのだけれど。一抱えもある紫蘇の実の半分は塩漬けにして料理を彩るパートナーへ。作物は毎年採種を繰り返していくうち、その土地の気候や風土にあった特性を身につけていくそうなので来年はどんな風に育つか楽しみ。
最初は種に種類があるなんて知らなかった。「F1種」と呼ばれる一代交雑品種が流通するようになって、在来種、固定種(代々昔から作られている作物の種でその土地に固有のものなど)とに区別されるそうですね。F1種は「収穫量の多さ」「病気に強い」といった特性を生かして交配されたもので、誰にでもよく育てられる反面、翌年用に採種しても同じ性質が出るとは限らない(→「メンデルの法則」って習いましたね〜次の世代では隠れていた性質が現れる)ので、同じような多収穫と世話のかからない野菜を望むなら毎年F1種を買い続けなくちゃならない。保存を高めるための消毒が当たり前っていうのも気になる。。
せっかく無農薬で楽しむ家庭菜園、多少の手間や収穫量より安全を優先してオーガニック&固定種を購入することに。オーガニック種はどれも元気によく育ち収穫も上々、難点はちょっぴり値段が高いこと。一袋数百円の事なのだけれど毎年何十種類と買い続けては家計に打撃、自家採取は防衛策でもあるのです。そうはいっても初心者ゆえまずは簡単なハーブ類の種から。さらに諸先輩方へ野菜の採種方法を聞いたりするうちいろいろの自家採取の種が集まってきました。みなさまありがとう! なんて幸せ〜
畑ではひとつの花や実から何十もの種が採れ、来年用に自分の畑に蒔く分はそのうちのほんのわずか。残りは友人たちへ。実際に自分で採種してみて感じたのは、この畑の恵みをどんどん皆と分け合いたくなっちゃうってことでした。

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