ところで、資本主義ってなあに?

暴走する資本主義

暴走する資本主義

最近の株価乱高下や円高の嵐は、たいした株取引をしていない我が家でもホットな話題。朝晩インターネットのニュースを欠かさずチェックするように。そうはいってもいたずらに不安を煽られたくはないわけで、まずは情報収集からと経済関係の本を集中的に読む。...あーあ、いまごろ縄をなってもねぇ ^^;)
「インターネットや規制緩和が進み、時代は超資本主義(Supercapitalism)に突入した。消費者や投資家としての私たちは少しでも安い価格と高い配当を求め、企業がそれを実現しなければ簡単に競争相手へ乗り換えるぞとおどしをかける」(もっと安価なライバル社の商品を買ったり、株を売って他社の株を買うことをライシュはこう表現する)「そのせいで厳しい競争にさらされる企業はより低コストの米国外へ工場を移し、街の労働者(=消費者であり投資家でもある私たち自身)は職を失う。グローバル化格差社会を引き起こしているのは他でもない私たちなのだ」という論調は、過激ではあるがそのとおりと思う。『私たちはほとんどみな二面性の持ち主なのだ。消費者や投資家としての私たちは有利な取引を望むが、市民としての私たちはその結果もたらされる社会的悪影響を懸念する』
クリントン政権下で労働長官を務め、もしオバマが大統領になったら(もうそろそろ開票が始まりますね)要職に就くだろうと言われるライシュがこの本を出版したのがあまりにもグッドタイミングだったので、色々イジワルを言うむきもあり、企業のロビー活動を糾弾するくだりなどは日本と違いすぎてリアリティを感じにくいけれど、今のこの雰囲気って、資本主義ってなに?という素朴な疑問に対する取っ掛かりとしてすごく面白く、一気に読んだ。
日本の現状にそった解説の本はないかなぁと、ただいま次を物色中。





ブログランキングに参加しています。

オーガニック料理部門はこちらをご覧ください↓

にほんブログ村 料理ブログ オーガニック料理へ