ニュー・アース A New Earth
- 作者: エックハルト・トール,吉田利子
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2008/10/17
- メディア: ハードカバー
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著者のエックハルト・トールはちっとも説教臭くなく、厭世的に陥ることなく、目覚めについて、わたしたちが毎日をどう心穏やかに過ごすかについて力強く語る。
友人から勧められて読んだ前作「The Power of Now」の和訳版は、奇抜な日本語タイトルといい、少々残念なかんじだった。全体に「これを読めば人生が変わる!」的スピリチュアル指南本のようなお化粧が施されているような。こりゃ原書を読まなくちゃ、他に読みたい本が山積みなのにちょっと面倒...と思っていた矢先の新刊発売。全米では580万部越えの大ベストセラーです。前作を出版して以来、ワークショップや講演を各地で続けてきたそうで、読者や聴衆からのフィードバックが今作のわかりやすい構成と表現につながっているのだと思う。
絶え間なく続く思考は次々と「私」についての物語を生み出し、エゴ(自我)を強化し続ける。でもエゴに抵抗してはいけない、エゴと敵対するのもよくない。エゴにほんとうの自分を乗っ取られることなくエゴを飼いならそう。エゴが作り出す「過去」や「未来」は幻想にすぎない、人生はただ「現在」が連続するだけなのだから。過去や未来にとらわれていると現在という一瞬を味わうことができなくなる。そしてそれはまたたくまに過ぎていってしまう。いつでも「今この瞬間」だけを生きよう。そこには目覚めた、本来のあなたが在るのだ。 彼はこのシンプルなたったひとつのメッセージだけを伝える(そんなことない、過去も未来も確かにある、またはあったと思いますか?でも過去を思い出すのも未来を想像するのも、現在の自分がすること。たった今、この瞬間に行うことだよねと、彼は言う。ナットク)
出会いの本は人それぞれ。宗教やスピリチュアル系の本には抵抗があるけれど、わたしたちはどこから来てどこへ行くのか知りたいと感じているなら、これが出会いになる?かもしれないし、そうではないかもしれない。 わたしの場合は、おや、ここはちょっと...と、違和感を感じる箇所があったりしたけれど「ココ違うなーと、なぜ反応するのか」ということを考えるキッカケになったので収穫。
You Tubeで見ることができる、21世紀のスピリチュアル・マスターの素顔は意外とお茶目。ナイスなつかみで講演会場は爆笑の渦、でも平易な言葉で語りかけてくる強いメッセージに思わず引き込まれる。『エゴが四六時中頭の中で言ってることは「メンタル・ノイズ」なんです。「私の頭の中はノイズでいっぱいだなぁ」と思ってみましょう。もし「私はちっとも幸せじゃないわ!」と声がするなら、あーそうですか、どうぞどうぞ。それでも一向にかまいませんよってそれを受け入れてみてください。エゴに降参し、すべてをありのまま受け入れるというのはパワーなんです、なにが起こるかどうぞ試してみて』
エックハルト・トール オフィシャルサイト
http://www.eckharttolle.com/eckharttolle
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