冬の菜園サラダ


この冬一番に冷え込んだ朝、キーンと冷たい空気にふれ畑で野菜の収穫。
春菊、水菜、ブロッコリ、蕪、ネギ、ほうれん草。気づけばこの冬は菜っ葉類をほとんど買ってない。小さな菜園でも家族がその日食べる分くらいはまかなえるのねー、有り難いことだ。
家庭菜園を始めてよかったなと思う筆頭は「旬を知る」実感。これまでも知識としては頭に入れ従っているつもりだったけれど、自分で育ててみるとそのくっきり感がぜんぜん違う。畑の野菜は気温や日照時間にすごく敏感で、季節がくると一斉に大きく育ち、青々と葉を広げたり甘く熟したりして「今が食べごろだよ〜」と教えてくれる。時期が過ぎると先週までたわわに実をつけていたのがパタリとなくなったり、葉っぱが急に固く渋くなったりして季節が変わったことを知らせる。同じ野菜でも数週間の間に味わいが変わるので飽きないのよね「霜が降りたらほうれん草が甘くなった〜」とか。
身体との関係も興味深い。夏には体温を下げてくれるキュウリやトマトがあんなに美味しかったのに、今はちっとも食べたくないし、思い出すことすらない。反対に冬は青菜と根菜が無性に食べたくなる。ときどきレストランで季節外れの野菜が堂々と出てくることがあるけれど、旬のおいしさと栄養がどんなに素晴らしいかを知っていたら、プロとして出せないのではないかと思うのだけどなー。最近はどこもWebsiteでメニューリストを公開してて、みんな店を選ぶときにチェックすると思いますが、わたしは野菜の旬に敏感かどうかというのが料理レベルを判断する基準のひとつ。どんなに女性客に人気のメニューだとしても、輸入品やハウスもので迎合などすることなく「ウチでは冬の間フレッシュトマト扱ってません」と言い切れるシェフはかっこ良い〜っと思っちゃう。
話が脱線しました、冬の菜園サラダは大分のお土産で頂いた「かぼす味噌(写真右上)」絞ったかぼす、オリーヴオイル、胡椒のドレッシング。クルミ、件の豆腐の赤味噌漬もいっしょに。

とれたて春菊はやわらかくてアクも少ない。畑で収穫しながら「あーこのままかじりたい」という衝動に駆られるため、サラダ率高し。



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