ホカホカ おでん


今夜はうんと寒くなりそうなので、おでん。
週末の献立は「あれ、食べたい」というリクエスト&気分で決めることが多いため、わりと下ごしらえの短くて済むものに選択が限られるのだが、TVの天気予報で「寒さが厳しい連休となるでしょう」って繰り返すものだから、おでんが頭に浮かび、平日のうちに材料を揃える。野菜を一種類ずつ下茹でし、出汁が濁らないよう慎重にアクを引き。取っかかりは面倒臭いようでいて、だんだん波の静まるような気分になっていく。和食って、この裏方仕事をこそ、楽しむ料理なのよねぇ。
普段はほとんど加工食品を買わないライフスタイルのため、久しぶりにスーパーマーケットの練りものコーナーの前へ。ほぅ、最近は少人数家庭向けにアソートのパックもある。
目立つようになったのが「合成保存料、化学調味料は使用していません」と、誇らしげに貼付けてあるシール。シールを印刷するコストやエネルギーは価格に乗っかっていて、消費者がそれを払うわけだが、こんな風にキャッチーな提示がなければ安心して買うことのできないわたしたちが、このシールを求めているということ?
材料表示を見れば、ふむ確かにソルビン酸亜硝酸、リン酸塩といった魚肉加工品におなじみの添加物は使ってないみたい。けれどもブドウ糖果糖糖液(トウモロコシなどから精製される糖。砂糖より値段が安いため、ありとあらゆる加工品や清涼飲料水に使われている。果糖とブドウ糖に分離しているので、砂糖より体内に吸収されやすい)やステビアといった人工甘味料、魚エキス入り。
まぁ甘味料はわからないでもないけれど、練りものは魚のすり身が材料なのに、なぜ「魚エキス」? エキスで旨味を足さなければならない魚を材料に使っているのか、あるいはエキスを足さなければフツーに美味しく感じないほどに、わたしたちの舌は麻痺してしまっているのか。
結局、表示をひとつずつ確かめ、トビウオのすり身に砂糖、みりん、塩だけで味付けされた、出雲大社食品の「あご入り竹輪」と「ゴボウ天」を買って帰る。パッケージには「合成保存料不使用」とも「オーガニック」とも書かれてはいなかった。




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