田芹(たぜり)の香りに酔う せり蕎麦


週末、友人夫妻が珍しいものを手みやげに来てくれた。
葉山の水源地近くにある直売所で見つけたからと、田芹(たぜり)の大束。うわー、嬉しい! レースみたいな可憐な表情を見せる葉のブーケへ顔を近づければ、野の香りがいっぱいに広がる。
いそいそ出汁を引き、醤油控えめの淡いめんつゆをつくって、さっと湯がいた芹をこんもりのせた、せり蕎麦。シャキシャキとした歯ごたえ、野趣に満ちた味わい。うーん、贅沢なことでした。ごちそうさま! 
待望のBabyが無事に生まれますよう。この世界に新しくやってくるおチビさんとお会いする日を楽しみに待っています。

田芹は、田んぼの畦に自生する。水辺のそれより、丈も短く、野性的な風貌。苦味も香りもハッキリ。束にするほど摘むには、どれほど腰をかがめてくれたことだろう、有り難い。




大夫(ますらお)と 思へるものを大刀佩きて かにはの田居に芹子そ摘みける 
薜妙観命婦 万葉集





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