夏野菜の種まき 自家採取編


今日は久しぶりに日差しが戻って、気分の晴れやかな日曜日でしたね。
寒波で待たされ続けて気を揉んだ数日だったが、いよいよ夏野菜の種まき準備をしよう。写真の種は、昨年畑で自家採取したもの。下の白いのがゴーヤ。時計回りにインゲン、香菜、ディル、ルッコラ、オクラ。ちゃんと発芽してくれるかなー。
昨年まではオーガニックの種を買うのに、毎年数千円かかったが、種を自家採取することを少しずつ覚え、今年は半額以下になった。コストの利もさることながら、こうして毎年種を採取して翌年も蒔き続けていけば、だんだんその土地や気候に合った、丈夫な作物に変化していってくれるそうです。優れた質が毎年サバイヴし、次世代の子孫へ残していくわけね。
じつは、種には種類があって、種苗会社がバイオテクノロジーを駆使して作り上げる一代交配の種を「F1種」と呼ぶのに対し、その土地で代々作られている作物から採取される種を「固定種」「在来種」と呼ぶ。
F1種は病気に強いとか、収穫量アップとか、いろいろ良い質を掛け合わせて作り上げられるが、その種を採取して翌年蒔いても、同じ質が現れるとは限らないので、昨年と同じ育て易さを期待するなら、毎年種を買い続けなければなりません。
「固定種」「在来種」は何年も掛けて、その土地や気候に合った質を身につけていく。呑気なものだ。種界にもスローライフ派あり。

小松菜、水菜、その向こうに菜の花。種を採取するため、もう花は終わりかけているけれど、このまま5月まで放っておく。狭い家庭菜園ではスペース的に大きな痛手だが、こうして勝手気ままにできるのも、素人園芸ならではかな。

花が終わると、こんな風にプクーッとサヤがふくれてくる。中の種はまだ青いので茶色く変化してから収穫。

花の後、サヤとなった造形も大好き。これは庭に自生する高砂百合のサヤ。中にぎっしり種が詰まっていて、風に飛ぶ。こぼれ種でどんどん増える花のひとつ。秋から冬の庭に枯れたサヤが立ち並ぶ姿もうつくしく、刈り込んでしまわずに残して楽しむことにしている。


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