禅寺のイワタバコ(岩煙草)


早朝坐禅の日。
朝け方の空気は、しっとりと水を含んで重い。遅れた梅雨入りも、もうじきやってくるのを伺わせる。ざーっと梢を鳴らして吹き渡る風を受けつつ、一柱。30分坐り、5分の休憩。
坐布の上でそっと足のシビレを撫でていると、老師から「いまイワタバコが満開です、お帰りにどうぞ」わぁ、大好きな花だ!ご褒美を前もって約束してもらった子どものように、急に元気になって、さあもう一柱。
こうして本日の坐禅会は終了、今日もありがとうございました。

イワタバコは、湿地などの岩壁に自生する花。
森戸川の源流へ通じる山を抱いて建つ寺の、敷地の裏へ回る。うつくしい葉脈の緑が一面、苔むした岩壁をびっしりと覆い尽くしている。この柔らかく、つやを帯びた葉の色は湿気に沈む空気と、必ずセットなのよね。しばし見惚れる。


星形の花は、少しうなだれて咲く。岩壁の前に立ち、見上げるのに都合良かろうと。
おとなりの鎌倉市では東慶寺さんのイワタバコが有名だそうです。長谷寺の紫陽花を見に行かれるご予定の方は、こちらもいかが。花が咲くのは6月〜8月にかけて。




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