冬瓜と海老の葛仕立て


「暑い、暑い」この数日は火を使わずにできるような献立ばかりを続けていたら、あぁ、まともな料理をしたい〜...という気分がフツフツと。
で、さっそく買い出し。八百屋さんで露地モノの冬瓜を見つける。この小振りな冬瓜は三浦市産。20年ほど前から栽培が始められ、いまでは特産品のひとつだそうです。三浦とうがん会ブランドの冬瓜は、従来の大きさ(5kg前後)の「大とうがん」から「小とうがん」「ミニとうがん」「ミニミニとうがん」まで、様々なサイズがあるとか。


1.5kgほどの「小とうがん」これなら丸ごと1個使い切れそう

半分を海老と炊き合わせることにして、就寝。翌朝起き抜けに一番出汁を引く。出汁を冷ましている間、バナナ&ココナッツのマフィン生地を混ぜてオーブンに。これは今日と明日のおやつ用。畑を見て回ってキュウリと茄子を収穫し、すぐにぬか床へ入れる。店が開く頃に買い物、新鮮なエビと、沖縄の島豆腐もゲットして帰宅。今夜の献立は冬瓜と海老の葛煮、ゴーヤーチャンプルー、ぬか漬けに決まり〜 冬瓜の下茹でと海老の下処理をしてから、ブランチ。
メニューは、フレッシュプルーン、ゆで枝豆、昨夜のうちに煮て冷たくしておいたラタトィユ、薬味いろいろの素麺、桃のシャーベット風(桃を蜂蜜とレモン果汁でマリネしてフリージング)...あれ、妙な組み合わせ? トーストかパンケーキでもって思っていたが「素麺食べたい」のひと言で、変更。うちゴハンって、こんなものですね。食事の後片付けにキッチンへ立ち、そのまま冬瓜を煮て葛でとじる。
頭の中はフル回転で、料理の段取り。同時にいくつもの下準備をしつつ、仕上げていく。これのついでにあれをして、これはうんと冷たくしておいて、そっちは出す直前に火を入れアツアツに...etc
こうしているときは、五感を総動員して、他のことは何も考えない。うまくつくろうとか、失敗したらどうしようなんて心配をする暇さえなく。 
料理は、その一瞬一瞬が常に動いていて、それを止めることはできない。毎回条件も違う。そのとき揃う食材、人数、気温や自分の体調など、同じシーンは2度とはない。そして、食べればなくなってしまう! その、はかないというかとらえどころのないものと、「メシ」という、これ以上はないほど確かなリアリティを併せ持つところが、面白くて仕方ないのです。


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