『虚数の情緒』吉田 武著


超がつくほど数学オンチのわたしに^^;)
「これならキミも楽しく読めるんじゃない?」と、渡されたのは、堂々たる1000ページ越えの本。 
お昼寝の枕に良さそうな厚さねぇなんて冗談言いつつ、どれどれと数ページ繰ってみたら...とっても面白そう!

まずは方法序説
1.1 数学は積み重ねか
1.2 数学は暗記科目か
1.3 数学は役に立つか
と、はじまり、
8.1 宇宙の誕生
8.2 物質の誕生...
8.3 星の誕生
8.4 太陽、地球、そして生命の誕生
8.5 人類の誕生
8.6 文化の誕生
8.7 我々は如何なる存在か....
と、延々(失礼!)続き、第2部に入ってようやく、自然数が登場。

最終章は、量子脳力学,「フェルミオン思考」から「ボソン思考へ」
おしまいは「若きハムレットたちに捧げる」ですって。

「本書は人類文化の全体的把握を目指した科目分野に拘らない"独習書"である」とある通り、このムンムン放たれる熱さ(厚さ??)に、なんだかワクワクしてきた〜^^

本の中では「本書は全方位の独学を目指したもので、当然そこには国語の問題も含まれている」と、その重要性を取り上げ、この本を通じて学んで欲しいともある。文系脳としては、ここがとっても響きました。この言葉にチカラを借りて、よーし最後まで読むゾー!

諸君には、(略)正しく美しい日本語の体得を目指して欲しい。言葉の学習に終着駅はない。正しきものが在ると信じ、それに憧れそれを目指し続ける以外に方法は無いのである。自身の言葉が美しくない、と感じる人のみが、美しい日本語を会得し得る可能性を持つのである


虚数の情緒―中学生からの全方位独学法

虚数の情緒―中学生からの全方位独学法