皆既日蝕の旅@ケアンズ


ご無沙汰です、旅から戻ったところです。皆既日蝕を追いかけ、ケアンズまで。
結果はご覧の通り、雲の間からコロナを見ることができました。最後まで諦めずにいて本当によかった!
皆既日蝕は、地球上の条件が揃う場所へ出掛けさえすれば、観測可能なわけだけれど、当日のお天気だけは運任せ。今回も、前夜から空は厚い雲に覆われ、一晩中雨は降ったり止んだりというトホホなコンディションで幕を開けました。

オーストラリアに到着した朝の会場下見。この日はピカピカの快晴だったのですが...
用意された場所は、ケアンズから車で1時間ほど内陸へ向かう見晴らしのよい丘(私有地の牧場を借りたそうですよ。挨拶に現れたオーナー夫人、カッコ良かった!)
まだ暗いうちに会場入りすると、テント、椅子、トイレ完備の、まるで野外フェスという様子。余談ですが、トイレに感心しましたー。日本でも見かける簡易トイレなのだけれど、水洗&各個室にシャワー栓の手洗いも。よくある野外フェスとかって、時間が経つにつれどんどんカオスになっていって、終了間際なんてもうとても入れるような状態ではなくなるのが常ですが、ここでは主催者側の管理もよくて、ペーパーも常に補充されるし、利用する側もキレイに使おうという気になるのか、帰り際に立ち寄った時も気分よく利用できました。
おっと、話を戻して...。

2012.11.14 いよいよ夜明け。あの方角に太陽が昇るはずなのだけれど、見えない〜〜(泪)


そろそろ第2接触...このままダメかなぁと半ば諦めかける頃。...アッ、雲の切れ目が!

皆既がはじまった途端、雲の間から太陽が顔をのぞかせてくれて、月と重なる様をこの目でシッカリ見ることができました。辺りはみるみる暗くなり、気温も下がるのを肌で実感。不穏におののく鳥達は一斉に飛び立ったり、鳴き出したり。
そしてふたたび太陽が現れて、いつもの世界が戻ってくる。まさにこの世が再生する瞬間の、あの圧倒的な力強さは、とても言葉では説明できない。太陽によって、植物も動物も地球の命はみな生かされているのだなぁということを素直に、しみじみと感じる。


それにしても、到着時は快晴^^→前夜から雨→第2接触ギリギリで太陽現る...って、3年前、烏鎮での皆既日蝕のときと、今回もまったく同じパターン。(あれは、日蝕ハンターの間で「烏鎮の奇跡」と呼ばれる伝説となりましたね) この9回裏逆転ヒット的な展開の人生が、ひょっとして用意されているのかしらんと予感させるような...??? 9回裏で力つきないよう、大逆転を目指して日々ガンバろ〜