オーロラ観測の旅@Yellowknife その1


高い山のないイエローナイフ。凍った湖の真ん中に立ち、360度見渡す満天の星空&オーロラ!
すっかりご無沙汰しまして。じつは旅へ出てました。
懸案だった、今年のバカンス。休暇を取るタイミングと行き先を合わせて、どうにか決まったのは「オーロラを観にいくぞっ」の一声で。
冬もようやく過ぎ去り、待っていた春もすぐそこまで、桜もいよいよ咲こうというときに、平均気温がマイナス10〜20℃の酷寒の地へ。うーむ、これはバカンスなのだろうか...。
出掛けた先は、カナダのイエローナイフ。ここはオーロラベルト(緯度65度〜80度、オーロラが高頻度で発生する領域)に位置していて、オーロラ観測のメッカだそうです。3月〜4月初めにかけては、天候が安定し(よく晴れた夜空でないと、雲に遮られて見えない)確率的にも大チャンスのシーズンだとか。もちろん直行便などはあるはずもなく、カルガリーエドモントンと飛行機を乗り換え、往路24時間、復路36時間かけて出掛けます。
さて、ようよう到着したイエローナイフ空港、時刻は9:40pm。ホテルにチェックインして荷解きする間もそこそこにすぐ迎えが来て、観測場所まで。町灯りを避け、車を30分ほど走らせた郊外の山小屋が待機場所です。南極探検隊も着用するという、現地で絶大な信頼を誇るブランド「CANADA GOOSE」の防寒具(とんでもなく重たいジャケットにパンツ。でもそのお陰で、零下20℃の屋外にも居られる)に身を包み、夜空を見上げる。

針葉樹林の向こうに見えるピンク色は、ダウンタウンの灯り。このコントラストもうつくしい
結果は、この通り。初日は夜明けの3時までねばって、十数分間だけ表れたオーロラを「あれが、そう?」「え、このクネクネしてるのがそうなの!?」と大興奮。なにしろ、生まれて初めて見るものなので、これがオーロラという実感さえないのです。
そして、2夜目。10:00pmくらいに山小屋へ到着した時点で、もう降り注ぐようなオーロラ!この日は、一晩中の大盤振る舞いでした。カーテンのような揺らめき、かと思えば、形をみるみる変えて円形をなす。ひとところに留まっていないこの輝きは、なんと形容してよいものやら。まさに言葉を失うとはこのこと。寒さも忘れて、この不思議な現象にひたすら見入ってしまう。

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