『ベルリン・フィルと子どもたち RHYTHM IS IT! 』DVD

ベルリン・フィルと子どもたち スタンダード・エディション [DVD]

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うっかり知らずにスルーしちゃっていたドキュメンタリー(××)こんなに素晴らしい作品を見逃していたとは...!
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者で芸術監督でもあるラトルの呼びかけでスタートした教育プログラム「Zukunft@BPhil(未来@ベルリン・フィル)」では、楽団員が町に飛び出して、音楽にそれほど馴染みのない地域の人々や子どもたちと交流し、様々なプロジェクトを展開している。
その中のひとつ「ダンスプロジェクト」は、ベルリン在住の子どもたち250名が「春の祭典」を踊るというもの。ダンサーを志す若者が一部加わっているものの、ほとんどが未経験者の8歳から20歳までの子どもたち。あの地から湧き出るような不協和音とリズムの洪水を、猛特訓の末に踊るのだという。
様々な国籍、階層から集められた子どもたちは、貧困、家庭崩壊、難民という運命と闘いながら日常を生きている。冷笑したり、しじゅう身体を揺らしたりしているのは、不安を紛らわすため。過酷な環境下では、物事に対し真剣にもなれず集中することも難しい。おっかない先生のシゴキに「なぜこんなことするの?」と最初は戸惑うばかり。
やがて、振り付け師ロイストン・マルドゥームの情熱と忍耐に導かれ、子どもたちは次第に別人のような眼差しと動きを手に入れていく。稽古の初め、彼らがまだ動機を持つことができないでいる様子に、ロイストンが放つ ” Don't think that we are just doing dancing. You can change your life in the dance class!” という言葉は、彼らの心にグイと入り込み、闇に触れる。その瞬間、もう泣けちゃって、泣けちゃって。
「僕たちは19世紀のやり方で音楽家を育ててきたけれど、それは現代には通用しない。そうすれば芸術はいつか消滅してしまう。21世紀はもっとユニークなタイプの人、一見関係のないものともの、人々とを結びつけるチカラを持つ芸術家が求められているんだ」というラトルの発言が印象的だった。


ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 公式サイト
Education Zukunft@BPhil
http://www.berliner-philharmoniker.de/en/education/



↓今はブラームスを聴きながら、このブログを書いてる。交響曲第4番(ブラームスの中でも特に好き!)を、これでもかって酔いしれた演奏されるとシラケるが、ラトルは抑制が効いてシック、なのに華やか。

ブラームス:交響曲全集(DVD付)

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