ボロット・バイルシェフ Bolot Bairyshev ライヴ@cafe もうひとつの風景
ヨガのクラスを終えてから、簡単に支度して軽めの夕食。アボカド、クレソン、新玉ねぎのサラダ&アンチョビとクリームのスパゲッティ。その後は近所の喫茶店で開催されるライヴへ。
ボロット・バイルシェフは、アルタイ共和国の歌手。アルタイには、シャーマンによって歌い継がれて来た「カイ」という伝統的な喉歌(Throat-singing, Overtone-singing 倍音を響かせた歌唱法)があって、彼はその歌い手である。
倍音唱法といえば、モンゴルのホーミーが有名ですね。チベットの声明とか。実際に間近で聴くのは初めてだった。
ものすごい低音と一緒に高い音域も聞こえて来る、幻想的な歌声。まさに大地を鎮めようとする祈りだ。目を閉じて聞き入っていると、かの地へ行ったことはないけれど、広大な草原を渡る風や、森の静けさ、連なる山々の風景が現れて来る。
2時間弱のライヴは短い。一晩中でも聴いていたいような、音のうねりと波。
音楽も含めて、あらゆるシーンでグローバル化が起こっているが、どんな時代にあってもアーティストはこうして自国の文化、民族のルーツを表現し続けるのだなぁと思う。バイルシェフが大スターになり世界中のミュージシャンと演奏することによって、アルタイでは彼を目標にする人々がたくさん現れたとか。そしていつしか歌い手が減って廃れそうになっていた「カイ」も、見事復活したのだそうです。
追記2010.4.9
いまどきの、テクノミュージシャンとコラボするとこんなかんじ。バイルシェフさんったら、タダ者ではありません。
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