初夏の訪れ


小坪の友人から、お庭の見事な大手鞠を一抱えも。
「まだ咲き始めたばかりで、花は小振りなのだけれど。いまが若葉のいちばんうつくしいつきだから」と、届けてくれた友の心遣いが嬉しい。
海に近いお庭は、きっとずっと暖かで、咲き誇る花の訪れも早いのでしょう。山の上の我が家では、コデマリもまだまだ咲く気配なしです。
この、白から若草色へのグラデーションは、もう5月がやってくるというサイン。心浮き立ち、キッチンの食器も動員して、切り詰めた小さな葉っぱもショットグラスへ挿したりして、すべて残さず生け込み、部屋のあちこちに飾る。
いまの家に移って4年半になろうとしているが、此の頃は庭の花々を頂いたり届けたりするやり取りが、日々心弾むイベントになっている。越して来たばかりの頃は、初めての庭仕事に戸惑い、失敗し、どうしてよいやら右往左往するばかり。近所の先輩方に花や植木の手入れについてを聞きながら、今までは花屋の店先で切り花を買うことしか知らなかったが、ようやく我が好みも見いだし(ふうん、こういう庭木が好きなのねと、自分のことながら発見したりして)苗を植え、種をまき、ぼちぼちと学び、少しずつではあるが、巡る季節毎の花々を楽しむ術を見いだしつつある。
山吹、レンギョウフリージアの、春を告げる黄色の花々に元気をもらった後は、カラー、コデマリジューンベリーの可憐な白、そして盛り上がるような若草が庭を埋め尽くすでしょう、来週はみなさんへ切り花のお土産を支度しよう。


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