砂糖、バターなし!ビターチョコ&蜜柑ケーキ
今日はこれから鎌倉の友人宅でランチパーティ。手みやげにビターチョコレートと蜜柑のケーキを焼いたところ。
じつは先週彼らのおうちの庭の蜜柑をたくさん頂いたので、お返しにそれをつかった蜜柑スイーツを何かつくって持っていこうと、いくつか試作していた。蜜柑ゼリーは平凡だしなぁ、蜜柑の存在感を演出する焼き菓子ってできないものかしら。
オレンジピールにビターチョコレートをかけたオランジェ(Orangette)というお菓子があるのだから、チョコと蜜柑は好相性に違いない。皮が薄いから蜜柑ピールはむずかしいかな、大胆すぎるかもと思いつつ丸ごとをはちみつと米飴でコンポートにしてみたらこれが正解。金柑の大きいのと思えばよかったのね。お庭の無農薬蜜柑だからこそできる丸ごとコンポート。頭と底を少しスライスして取り除き(この皮は刻んでケーキ本体の中へ)半分に切って、豆腐ベースにカカオマスを合わせて砂糖とバターを使わず仕上げたチョコレートケーキの上にトッピングして焼く。コンポートの糖分がほどよく焦げて蜜柑の表面をカラメリゼした感じになった。
ただ蜜柑がドカンとのっただけのケーキのようですが、蜜柑のところにナイフを入れると甘いジュースがとろりと出てきてなかなか意外性のある味に。刻みクルミ&ブランデー入りの濃厚チョコレートケーキとナイスなハーモーニー。
贈る相手の顔を思い浮かべながらケーキを焼くのは楽しい。ただし持って行くのはたいてい焼きっぱなしのケーキかクッキーなどのごく簡単なスイーツに限ることにしてる。渾身の力を込めたデコレーションケーキはつくる方も受け取る方もヘビーだし、だれでもつくり方を知ってる定番のスイーツほど、その人のセンスというか傾向が出るので「あら、こういう型を使うと面白いね」と、相手が菓子作りをする人なら比べっこするのもまた一興。