Seafood Watch 安全な魚の選び方ガイドブック


アメリカ旅行のお土産にもらったパンフレット。モントレー湾水族館が発行する、安全な魚の選び方ガイドブックです。
体内の水銀濃度や養殖時の抗生物質,ホルモン剤使用の有無などを基準にした安全性の順に魚が色分けされていて、何を買えばいいのかひと目でわかる。持ち運べるポケットサイズで便利。写真は2008年の西海岸版。

  • Best Choice(よいもの)→イワシ、あさり、アラスカ産天然サーモン、オレゴン産養殖エビ
  • Good Alternathives(次の選択肢)→太平洋でトロール漁されたタラ、ヒラメ、釣り物のカサゴ
  • Avoid(避けるべきもの)→マグロ、カジキ、大西洋産を含む養殖の鮭

消費者のわたしたちができる取り組み方としてこんなことも書いてある「レストランや店で買い物するとき、次のことをたずねましょう。どこで獲れたもの?養殖それとも天然?漁の方法は?もしもよくわからない場合はガイド表のグリーンかイエロー欄の中から、別の魚を選択しましょう」

モントレー湾水族館の「Seafood Watch Program」のサイトを見ると海洋汚染や乱獲、養殖の安全性についての問題提議や海の生物と環境にも配慮した漁業の在り方、消費者のわたしたちがどういう行動を取ればその継続に加担できるかなどについての記事が満載で、とても充実しています。寄付を募る窓口もトップページにどーんと載っていて、非営利活動が成立するしくみもちゃんとできあがっている。もう政府だとか業界団体だとかに舵は握らせないゾという市民の決意をひしひし感じるー。

You Have the Power
Your consumer choices make a difference. Buy seafood from the green or yellow columns to support those fisheries and fish farms that are healthier for ocean wildlife and environment.
海の生き物や環境にとってより健全な漁業や養殖業をサポートするため、グリーンかイエロー欄の魚を買おう

Seefood watchパンフレットはこちらから無料ダウンロードできます。東海岸、西海岸、中西部、ハワイなど各地の情報と並んで「Sushi Guide(寿司ネタの安全ガイド)」も。それからipodにもダウンロードできるらしい、カッコいい〜!


日本でもこんなナイスなガイドはないかしらんと探してみると、熊本大学水俣病関連資料にあった!
魚の水銀濃度、切り身にして口にする量から割り出した「水銀摂取率一覧」と、水銀濃度によって魚に色と点数をつけ(平均水銀値が0.1ppm未満のイワシは緑でセーフ、0.4ppm以上のマグロは黒で避食)1週間で何点以内に収めればよいかを示す「魚の食べ方」というデータ。水俣病の教訓を生かす素晴らしい取り組みに拍手! こちらでもぜひポケットサイズのパンフレットをダウンロードできるようにして欲しいなぁ。




モントレー湾水族館 Seafood Watch Program
http://www.montereybayaquarium.org/cr/seafoodwatch.aspx
熊本大学付属図書館
http://www.lib.kumamoto-u.ac.jp/





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