やっと、梅の天日干し〜〜  梅干しワークショップ2009


昨日、やっと梅の天日干しをスタート。朝から続々とメンバーさんからemailが舞い込んできましたよ〜、干し始めたー!って写真付き♪
この2週間、やきもきしながら空を眺める様子が、端で見ていて可笑しかったのか、「梅の天日干しっていうのは、いつまでにやらなきゃいけないものなの?」って。
んー、ゼッタイ何日までにってことはないのでしょうが、梅干しがおいしくなるまで(少なくとも半年)カビたりすることなく無事に熟成期間を過ごしてもらうためには、強い日差しと風で一気に梅の水分を抜くのが必要なこと、梅の収穫期はちょうど梅雨の頃で(梅の雨って書くのだものね)塩漬けした後に梅から水が上がって干すまでの期間が長ければ長いほど、カビのリスクが増えること、だから梅雨が明けたらなるべく早く干し上げなくてはならない。梅の実は1年に1回、たった2週間しか収穫できないのでやり直しがきかないから...。
そう説明しながら、ふと思う。テクノロジーが進み、生活の隅々までなんでも自分(人間)がコントロールしている気になっているけれど、梅干しを作る過程ひとつでその幻想はあっけなくはがれ落ち、人が手を出せるのはほんの少しで、あとは自然の営みに任せるしかないことばかりと知る。せいぜいが気を揉んだり「おいしくなれ〜」って眺めたり。季節が巡るのをじっと待ち、自然の方へ身を添わせていく、このなんとものんびりした生き方を、ご先祖さま方は綿々と続けてきたのよねー。レストランで、インターネットで、世界中から集められたおいしいもの、取り寄せの珍しいものを享受していると、一体自分がどこにいるのか、誰なのか、季節感や食文化の背景や、そういうものが、どんどんわからなくなってくる。畑仕事や梅干しづくりは、わたしにとって、自然につながり、身体性を取り戻すためのツールなんだなぁと感じつつ、日傘片手に梅の実を返す。


梅の天日干し

干す時間の目安は、干し場の日当り時間にもよりますが、朝9時頃〜午後3時頃まで。ちょうどお布団を干す時間帯。祖母は夜露に当ててと言っていたけれど、最近は集中豪雨のような夕立があったり、ヒートアイランドで夜も外気温が下がらないからという理由で昼だけ干すのが主流らしい。昼頃に一度上下を返す(天地返し)炎天下の作業は汗だく〜
赤紫蘇もザルへ干し、梅酢もガラスのボウルに移してラップをかけ、日光消毒。


天日干し2日め。もう良いかんじ。梅の天日干しは三日三晩といいますが、せっかくの大粒の梅、カラカラになるまで干してはもったいない。梅の皮をつまめるかんじになればできあがり。赤紫蘇は乾くまでもう数日かかるかなー。



失敗なし! 梅干しのつくり方

  1. 梅を塩漬けする → 詳しくはこちら
  2. 赤紫蘇を塩揉みして入れる →詳しくはこちら
  3. 梅の天日干しをする →詳しくはこちら
  4. 自家製ゆかりをつくる → 詳しくはこちら

白梅干しに仕上げる場合は2を飛ばして3へ



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