嬉しい出会い〜年上の友人

昨夜から今日は、嬉しいことが続きました。まだ夢の中にいるよう。
1年ぶりに再会する友人と忘年会を兼ね、六本木にあるレストラン主催のワイン会へ参加。かつて銀座レカンの総料理長を務めたシェフが繰り出す華麗な料理の数々と、ソムリエが探し出して来た飲み頃ワインの心憎さに、ゆったり身を任せてひたすら舌鼓をうつ。
ここは結婚披露宴を開いた思い出深い場所でもあります。その頃はまだ、レストランウエディングというのが一般的ではなかった。忙しい中を集まってくださる方々に、いわゆる宴会の食事というのを出すのが嫌で「ゲストに美味しい料理を味わって欲しいから」と、若さ故の怖いもの知らずがした無理なお願いを、快く引き受けてくれたシェフには感謝してもしきれない。
向いの席には、仲良しのお友達らしいふたりのマダム。ワインがすすむにつれ、にこやかに、テンポよく交わされる会話があんまり面白くて、つい話に引き込まれる。「わたしたち、6歳から76年間の友達同士なのよ」「小学校以来、ずっと一緒なのよねぇ」お互いを知り尽くし、長い年月温められてきた友情は、ふたりのくつろいだ様子を作り出し、披露されるネタ(と呼びたいくらいに面白い思い出話が、後から後から出て来る!)の数々も抱腹絶倒! すばらしい先輩方のかもし出すムードは、熟成したワインにも似て、あぁ人生の味わいってこういうものなのだなぁと、こちらまで幸せな気分になった。

話しているうちに、おふたりがそれぞれ逗子にお住まい、そして葉山に別荘をお持ちだということがわかって、あら、ご近所さんなのね!と。「ちょうど明日は葉山へ行こうと思ってたのよ。遊びにいらして」ふたりにすっかり魅せられてしまったわたしは、図々しくもお言葉に甘えてお邪魔することに。秋谷の海岸に面した高台に建つ別荘は富士山、大島まで一望できる素晴らしい眺め。眼前にはパノラマに広がる海、水平線が視界の端から端まですーっと伸びている。
お茶を飲み、昨夜と同じ調子で弾むふたりのやりとりに、わたしも加えて頂いて「アハハハ!」と、おしゃべりしながらみんなで笑い通し。
敷き地の裏にある広い畑にも案内してもらい、ネギや大根やカゴ一杯の柚子まで頂いてしまった「またしょっちゅう会いましょうね」と門まで見送りに出てくれて、思わず握手したちっちゃな手は、とても暖かかった。
歳を重ねていったとき、こんな風に飾り気のない率直な態度で、優しく心に触れ、人を励ます存在に、わたしもいつかなれるだろうか。

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