早春の味 メカブとろろのできるまで


葉山の海で春をかんじる食べものの筆頭は若布。その中でもメカブは抜群のおいしさ。
フレッシュな潮の香りがして、粘りも強力で味わい深い。若布採りの解禁はまだすこし先の2月、春の嵐が吹き荒れた後の浜には、波にもまれて岩からちぎれ落ちた天然若布がたくさん打ち上げられる。
海辺へ引っ越してきた最初の春、海岸を散歩していると、浜で網の手入れをするニットキャップの漁師さんから声を掛けられた。「そこに落ちてるソレ、食えるよ。うまいから持っていきな」彼が指し示す先へ目を落とせば、砂浜に何やら茶色いグルグル巻きの物体。海藻っぽいことはわかるけど、これ何?? 「メカブだよ。三杯酢かけて食べてみな、うまいぞ〜!」「なぬ、ウマい? 食べる、食べる!どうやってつくるの?」
以来、毎年春一番が吹くと翌日の潮が引いたところへ出没してはメカブ拾い。これがなくては春が始まりません〜



漁師のSさんは海の食材のことを何でも教えてくれる師匠。長ーい竿で浜へ打ち寄せられた若布をキャッチ!



これがメカブ、若布の芽の部分



沸かした湯に放すとパァーっと鮮やかな緑に変わる



中央の芯へナイフを入れてグルグルのところをはずす。細かくなるまでトントンたたくとネバネバいっぱいのメカブとろろに。芯は刻んで唐辛子と醤油でピリ辛炒め






ブログランキングに参加しています。

オーガニック料理部門はこちらをご覧ください↓

にほんブログ村 料理ブログ オーガニック料理へ