フェアトレードのオーガニック紅茶


朝のソイミルク(豆乳)ティーによく登場する、オーガニック紅茶はインドの「マカイバリ茶園」のもの。香りが繊細、渋味が少ないのでストレートもおいしい。
この茶園は、1970年から一切の農薬・化学肥料を使わずに紅茶を生産。バイオダイナミクス農法*1を取り入れ、フェアトレード(公平貿易)にも加盟している。
この茶園で働く人の家には、牛糞と水でメタンガスを発生させるバイオガス・システムが設置されていて、このガスで煮炊きができるようになった女性や子供たちは森に枝を拾いにいくという労働から解放されたそうだ。このシステムのために牛を購入する代金は、フェアトレードの奨励金からマイクロクレジット(無担保、無利子または低利子の小口金融システム)で借りることができる。
日本では、日常生活に寄付という感覚がなじみにくいというか、どうしていいのかよくわからないって人は多いと思う。わたしもそのひとり。駅前を通るとき、大声で「ごきょうりょくをおねがいしまーす」と合唱する人々の(ときには子供たち!)首からぶら下げられた箱にわずかな金額を入れようものなら、一斉に「ありがとうございます!!!!」と、いっそう声を張り上げられ、そそくさとその場を離れるたび、違和感が残る。べつにお礼を言われたくてそうしているわけじゃないのに。地域や学校や職場などで回覧板が回ってきたり、その後、係の人が集金(なぜ、集金?)に来るっていうシステムも妙だ。しかもその後はそれが何に使われて、どう生かされているのか、ほとんど知らない。慈善団体側は報告の冊子を発行したりwebサイトに公開しているっていうかもしれないけれど、少なくとも街角に立つ人がそれを大声で報告する光景を見たことはない。
フェアトレードのシステムが最近支持されるのも、この辺が理由のひとつではないかしら? 朝日の当たるキッチンで鳥の声を聞きながら静かに紅茶を飲むとき、凍える夜にぬくぬく暖かいアルパカの靴下を履くとき、遠いお国の人々が、わたしたちにとっては当たり前の、幸せな暮らしを営む役に立てるかもしれないと思うのは、嬉しい。

カイバリ・ジャパン
http://www.makaibari.co.jp/

NPO法人 フェアトレード・ラベル・ジャパン
http://www.fairtrade-jp.org/



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*1:ルドルフ・シュタイナーが提唱する。不耕、天体の動きと連動した作付け、種や堆肥なども含めその土地で採れるものだけで循環させるなど、自然と調和した農法