白いんげん豆のトマトスープ


嵐のため、終日家の中で過ごす土曜日。
この1ヶ月は、都心のパーティーや会食の予定も取りやめになったり、見合わせて延期など。代わりに、近所のごく親しい友と寄り合い、ひとときを過ごす機会が増えた。こうなってみれば、これが今の身の丈に合う気がしている。高層ビルの夜景を見下ろす華やかな社交場より、部屋の明かりを落とし満天の星を眺める夜がいい。
というわけで、今日は冷蔵庫とパントリーをのぞいて、家にある食材で献立を賄うことにしよう。パズルゲームみたいで面白いじゃない。
買い置きの根菜類、一昨日ゆでてあった冷蔵庫の白いんげん豆、トマトの缶詰、キッチンの窓辺でグラスに差してあるタイム、ローズマリーオレガノを使って具沢山のスープ。イチジク入りパンが少し残っているが、これじゃ食事にはちょっと足りない、天然酵母のフォカッチャを焼いて追加。粉は国産小麦「春よ恋」それにコールドプレスのオーガニックオリーブオイル、フレーバーは岩塩とローズマリーの葉で。
添えの生野菜はパプリカ、セロリ、春にんじんのスティック&味噌ディップ、お裾分けの夏みかん
豪勢でも、華やかなでもない、いつもの食卓だけれど、ネガティブな情報が押し寄せ、些細なことでも心の揺れてしまう日々には、自分の手を使い、舌で、カラダで、確かに触れることのできるリアリティが、とても大事。


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