黒豆ごはんのおむすび


今日は忙しくなるなーというときにつくる定番おむすび。これと、適当に自分でブレンドする十穀米、玄米むすびをローテーションする
最近、「電子レンジは、いる? いらない?」というテーマが「たべラボ」でのディスカッションに、よく出てくるようになった。
電子レンジをやめようかなと考えているのは、節電へ向けた気分の高まりから、家にある電化製品が本当に必要かどうか見直そうという人、電磁波がコワい人、プラスティック容器や加工食品へ依存するライフスタイルから、そろそろ脱出しなくちゃ〜という人、キッカケはそれぞれのようです。
しかしながら、もう長いこと電子レンジを使う毎日だし、料理本のレシピやTVの料理番組でも「ここで電子レンジに入れて1分加熱」なんていうのがデフォルトだよね。抵抗を感じ始めるようになってるものの、じつは本当に良くないコトなのかどうかもわからない、一体どうすればいいのか、みんな迷っている。
さらに、その場に居合わせた人の半分くらいは、電子レンジってキッチンの必需品でしょ?というスタンスなので(当然、こちらが主流派ですね)そもそも、電子レンジ使用の是非が、話題に上がること自体に戸惑うという感じです。
「ところで、この家のキッチンには、電子レンジありませんね」「はい、もうずーっと使ってません」っていうと、みんな目を丸くする。「そんなのできますか?」「うーん、やっぱり無理かも〜」
なくたって、とくに不便はないのだけれど、そう言う人のキモチも解る。電子レンジが初めて家にやってきた頃、興味津々で使い始め、あっというまに「チン」するのが当たり前の食生活になっていったのを、もちろん経験しているし、両親の家を出てからも、いつもだいたいキッチンにあったし。
それでも、手放した理由は「味がまずいから」というのが一番だった。
電子レンジで調理したものは、なにしろ不味い。表面がカサカサ、またはベチャベチャ、固形物も液体も火の通り方が均一じゃないし。きっとわたしに使いこなすテクニックがないのだろうが、どうやっても食材の良さをぜんぜん生かせない。温め直したものも美味しく感じない。鍋の火加減を調節しつつタイミングを見て火からおろすという、料理するときに伝わってくる手の感触を奪われた状態への不自然さに対しても、いったん違和感を持ち始めたら、もうどんどん嫌になってきて、とうとうある日「手放そう」と決めた。そう決めたはいいけれど「だいじょうぶかなぁ、なしでやっていけるかなぁ」と、一抹の不安を抱きつつの選択でもありました。
こうして電子レンジなしライフをスタートし、気づいたのは、わたしはいかにコレに依存していたかということだった。
「あとでチンすればいいや」と、ご飯やおかずをいつでも多めにつくり、イザというときのためと称して冷凍食品や加工食品を買い込んだりしていたが、結局は、それほど「イザ」というときがあるわけでもなく、年中、冷蔵庫の残り物を持て余していた。アレとコレを食べ切らなくちゃーと、いつも気にしていることも、日にちが経過し、味の落ちたおかずや解凍ごはんを食べる羽目になることも、これがすごいストレスになっていたのだ。
便利で、使いこなせば家事の手間が省けると思い込んでいたモノに、じつは振り回されていたということに気づいて、目から鱗が落ちた。
電子レンジを手放せないと思うネックのひとつで、みなさんからの質問ダントツ1位が「冷凍ご飯はどうやって温めるのですか」というものですが、答えはカンタン。「余ったご飯は冷凍しない」これに限ります。
普段から家族の予定を聞いて、余分のご飯は炊かない。それでも余ったとき、急に予定が変わったときは、炊きたてを即、おむすびに。ちょっと塩を効かせてむすんでおいた、小振りのおむすび2つ3つ、キッチンの隅に置いておけば、夜中に小腹の減った人がつまむこともあるし、翌朝焼きおむすびになって食卓に登場することもある。
冷めてもおいしいおむすびを作るためには、土鍋で炊いたご飯が一番なのですが、これは次回に。
土鍋についての考察も「たべラボ」では最近のブームとなっています。「こんなにご飯がおいしいなら、電気炊飯器も要らないかもって気になってきました〜」はい、我が家も電気炊飯器を置かない生活ですが、まったく不便を感じませんよ^^

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