豆あじの南蛮漬


日曜の午後、佐島港へ。
週末は、港近くの両親の家へ寄るついでに夕食の買い出しというパターンが多い。漁師さんから分けてもらう魚は鮮度抜群、見ているだけでウキウキするのだけれど、なにしろ一山が大量。「おいしそう!」と反応するも、待てよ「こんなに食べきれるかしら..?」と迷うこと度々です。家族が近所にいるのはいいですね、刺身のサクを分け合ったりできるし。
店先で、豆あじがバケツにいっぱい揚がっているのを見つけ、いそいそと買い込む。帰りの車中で献立をあれこれ考えるも、豆あじときたらやっぱり南蛮漬よねと、即決。
初夏の豆あじを唐揚げにし、甘酢醤油へ漬け込んで、さっぱり食す南蛮漬は、蒸し暑い季節の大定番。祖母や母がつくる、なんということのない献立は、子ども時分から馴染んでいて、自分が台所を引き受ける側へ変わっても、当たり前のように手は動き、料理している。ちゃんと習ったことがあったかどうか、それすらも覚えていないのに。
暦は巡り、季節ごと手に入る食材と、移り変わる四季それぞれの、体調を整える食べ方がピッタリ合っているなんて、よくよく考えれば、すごいことだ。
おばあちゃんの智恵袋、昔の人はエラかった、日本人のDNA...など。呼び方は様々あるが、まるでこの集合的意識が、後を継いで行く生命の健やかなることを気遣い、綿々とバトンを受け渡してきたかのよう。
こうして先人の智恵から、季節の恵みを享受するわたしたちには、日々料理するという行いによって、これを繋ぎ、伝えていく義務も同時にあるのだなと思う。


さっき揚がったばかりピッカピカの豆あじ。体長10cmに満たない小魚は頭も骨も丸ごと食べられます

あじの南蛮漬 つくり方
材料:豆あじ20尾、小麦粉適宜、揚げ油、玉ねぎ1/2個、人参6cm、セロリ6cm、きゅうり1/2本。
漬け込み調味液:米酢大さじ4、醤油大さじ4、てん菜糖大さじ1(甘いのが好きな方は、大さじ1半)、水大さじ3、赤唐辛子(種をのぞいて小口切り)1本
1)調味液をつくる。野菜を千切りにして加える。
2)あじは、左手で頭を持ち、右手の人差し指と親指で、胸びれのところをつまんで引き抜く(三角にスポッとはずれます、一緒に内臓もとれる)よく洗って、水を拭き、うすく小麦粉をはたく。
3)160℃に熱したオイルで、ゆっくり揚げる。最後に1分ほど火を強めて、表面をカリッとさせる。油を切りながら、調味液へどんどん入れる。
4)冷めたら食べごろ。そのまま冷蔵庫で冷やす。
☆揚げ油は、たくさん必要ありません。2cmほどの高さがあればじゅうぶん。粉をつけた魚の揚げ物は油を汚すので、使い回しせず、紙に吸わせて処分。使うのは深鍋をオススメします、油の飛び散り少なくレンジ周りの掃除もラク^^
☆翌日の、甘酢がしみたのも、とっても美味しいので、ぜひ多めにつくってくださいね〜


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